スケートの歴史
紀元前1000年
スケートの原型
原始的な「かんじき」や「スノーシューズ」など氷雪上を移動する履物が板状に伸びたものがスキーとなり、ブレード状となったのがスケートとなった。当時は、豚や馬のすねなど動物の骨がブレード(刃)の材料として使われ、紐で靴にくくりつけられて使われていた。
16~18世紀
身近なスケート
この頃は地球全体が小氷河時代だったとされ、ただえさえ寒いヨーロッパは現在よりもはるかに気温が低くなり、多くの川が凍結していた。こうした地域に住んでいた人たちにとってスケートは身近なものになっていった。
また、中国の宋の時代にもスケートが行われていた記録がある。
18世紀
娯楽として発展!
スキーと違い、スケートは実用性よりも娯楽として発展していった。
例えば、世界最古のスケートクラブである「エディンバラスケートクラブ」が誕生し、そこでは紳士や淑女がスケートに夢中になった。
1763年
イギリスで24メートルを滑る競技会が開催される。
これがスピードスケートのはじまりとされている。
1772年
イギリスの砲兵大尉であるロバート・ジョーンズが世界初のフィギアスケート技術書を刊行する。そこには、現在のフィギアスケートの技術の原点や、華麗に滑るコツが記載されている。
1844年
イギリスのロンドンで世界最初の屋内アイスリンク場「グラシアリウム」が作られた。このアイスリンクはコンクリートの上に化学製品を流したパイプをはりめぐらせたもので、グラブメンバーのみが利用することができた。当時の最高級の娯楽の場であった。
1850年頃
金属製ブレード
13世紀に登場していたものの実用化できていなかった金属製のブレードがようやく発達した。
そして、今まで靴にくくりつけていただけのブレードと靴が一体化したスケート靴が誕生する。
1892年
世界スケート連盟(ISU)が設立される。
1893年
スピードスケートの世界選手権が開催される。
1897年
フィギアのはじめ
アメリカ人のデブィソンがフィギアスケートを仙台市青葉城の堀である五色沼ではじめたとされている。
1906年
日本にスケートが!
長野県下諏訪町の職人である河西準乃助が、下駄に金属製ブレードを取り付けた下駄スケートを発明する。このスケートは国内で広く知られるようになった。
1908年
第4回夏季オリンピックであるロンドンオリンピックからフィギアスケートが競技化される。
1924年
第1回冬季オリンピックであるシャモニー・モンブランオリンピックからスピードスケートが正式種目に認定される。