野球の歴史
先行人類の時代
野球の原型?
野球の歴史は古く、野球の原型は先行人類の時代に行われていた「狩り」であるとされている。
この時代の人は食料となる動物を狩るために石を投げていた。狩りのために使われていた石は現在の野球ボールと同じくらいの石が使用されていて、動物を捕まえるのに適していた。その後も、農作物の出来を占うために棒で球を打つという、野球の原型となる運動をしていたため、人々の生活のために野球は生まれたと考えられる。元々の野球は現在の楽しむために行うものとは全く違うものであった。
12世紀ごろ
新たなスポーツ
12世紀ごろになると現在の野球の原型となる新たなスポーツがフランスで生み出された。
12世紀ごろにはじまった「ラ・シュール」という名前のスポーツは今も続くあらゆるスポーツの原型になったとされている。このスポーツは足や手・棒などを用いて、敵陣にある二本の杭の間にボールを通すものである。このルールはサッカーやハンドボール・ホッケーなどさまざまな球技に似ているように感じられる。「ラ・シュール」はとても激しいスポーツだったようで何人もの死傷者が出ていたらしい。この競技がイギリスにわたると、牛や豚の腸や膀胱をボールとして使う、「ストリート・フットボール」へと発展した。
1834年
ベースボールの名
アメリカで発行された「スポーツの本」という本でベースボールという名前が登場。
1842年
野球チーム誕生!
ニューヨーク・マンハッタンでボランティア消防団のメンバーから結束の強化、運動不足解消を目的としてスポーツ団体「ニューヨーク・ニッカ―ポーカーズ」が結成される。
この団体を創設したアレクサンダー・カートライトはベースボールの「ルールの確立」に取り組む。
1845年
ルールが確立
カートライトは新たなルールを策定した。
「チーム人数を攻撃、守備ともに9人。一方のチームは攻撃中、もう一方は全員フィールドに散らばり守備。」
「打者が3球空振り、最後の球を捕手が補球したとき。打球がノーバウンドまたはワンバウンドで捕球されたとき。3アウトで攻守交代。」
「21点先取したチームが勝ち。」
1846年6月11日
初めての試合!
ニュージャージー州・ホーボーケンでニッカーボッカーズとニューヨーク・ナインによる最初のベースボールの試合が開催。
この日が野球の基本ルールで初めて試合が行われた「ベースボール記念日」と呼ばれるようになる。
1857年
ルール変更
1845年に制定されたルールである、「21点先取」では試合時間が長引いてしまうということで、「9回終了時に多くの点を奪ったチームを勝ち」とするルールに変更される。
1889年
4ボール制
1879年に「9ボール」で1塁に出塁というルールが定められていたが、度重なるルール変更で、「4ボール(フォアボール)」で1塁に出塁という現在と同じルールに変更された。
1871年
日本に野球が!
アメリカ人教師ホーレス・ウィルソンが日本に来日。
当時の東京開成学校予科(現在の東京大学)で生徒に野球を教伝え、日本全国で野球が人気になっていく。
2003年
野球を伝えた人物
ウィルソンが日本に野球を伝えた功績を称えられて、日本野球殿堂入りを果たす。